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　───暑い｡( じりじりと照り付ける陽射しの下 瞳細め一言｡ )

　───この店で一番涼しくなる料理って何？｡( 其処は現在滞在中の街にある とあるレストラン｡空腹とあまりの暑さに早速店主に尋ね早々注文すると､涼しい店内の空いている席に腰掛け 料理を待ち｡ )…冷製パスタか｡楽しみだね｡

──冷たいパスタもいいですが、体を冷やさないようにしてくださいね。
(あなたの向かいの椅子に座るとやっと座れた事に安堵し小さく息を吐いて)

　…今日は老いぼれてる｡( 貴方を瞳に写した途端に見た侭の感想をぼそり告げては"こんなに暑いし平気だよ｡"付け足し頬杖を付いて｡ )

暫くあなたの傍を離れていましたからね。ある友人の言葉を借りるのなら…"年を取った私もなかなかイケメンでしょう?"
(勇者の口癖を引用した後、得意げに笑って)

　そうだね｡ハゲていないだけまだマジかも｡( なんて口許緩め頬杖付き乍貴方見遣れば笑みを浮かべて｡ )────元気だった？｡

　冷製パスタって美味しいんだね｡普段温かいものばかりだから偶にはこういうのもいいかも｡( 注文の品を平らげ満足そうに片手でお腹を摩り乍 むふー｡ )

　───そろそろ次の街に行ってみようか｡居心地がいいからつい何日も滞在してしまいそうだけれども､風化しないうちにヒンメル達との痕跡を辿っていきたいからね｡( 言えば地図を手許に広げ現在地から一番近い街を探し最短ルートを思考｡ )

　───〜｡( 寝台上寝転び乍魔導書を読んでいるもいつの間にか夢の中へ｡ )

　───なんだまた雨か｡新しい街に向かう予定だったんだけどな｡( またしても雨に出発を邪魔され 鞄片手に宿屋の出入口で肩を落とした侭 暫く立ち尽くし｡ )…今日のところは引き返して部屋で寛ぐことにしようか｡雨なんだから仕方が無いよね｡( なんて残念そうに言いつつも魔導書の続きを読める事が余程嬉しいのか表情隠せず にんまり｡ )

　───ヒンメルは今の私に逢ったらなんて言うんだろうね｡( 夕焼けが綺麗に見える丘で嘗て旅を共にした勇者を思えば上記静かに呟き長い白髪を風に靡かせて｡ )

　お腹いっぱい｡( 勇者一行を知る街人達の接待で鱈腹御馳走になった宿屋までの帰り道｡街の住民達が各々休日を愉しむ様子を通りすがりに見送り乍ゆっくりと歩き｡ )

　この時間帯はいい風が入ってくるね｡( 宿部屋にて一人魔導書を読んでいると 窓から昼間と違った冷たい夜風が肌を撫で｡ゆっくりと顔上げては揺れるカーテンを視野に瞳を閉じ､心地良さそうに受け入れ｡ )

　今日は"七夕"ってヤツなんでしょ｡街の人達から聞いた｡…逢えるといいよね｡( まるで御伽話の様な話に自身を重ねては頬杖付き乍窓の外を見上げ"…もし日付が変わるまでに晴れなかったら少し手伝うよ｡一時的に晴れる魔法があった気がするから｡"なんて見えない誰かに語り掛けるかの様に付け足し｡ )

　ん〜…｡( 寝台仰向けに寝転び顔面に開いた魔導書を乗せた侭就寝｡ )

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